日経平均の月足によって、2007年6月天井から始まる100年に一度の大恐慌と言われる下降トレンドと、その途中経過と下降トレンドの終わりを、トレンドの転換点と合して説明します。
株価等にトレンドが形成されたら、次はそのトレンドがどこで転換点を迎えて、次の新しいトレンドになるかが重要な課題です。
何故なれば、転換点は今までのトレンドが終わって、新しいトレンドが始まることです。
そこで投資家は転換点で今までの建て玉を解消して、
次の新しいトレンドが上昇トレンドならば新規の買いを行います。下降トレンドならば新規の売りを行います。
いや、これこそがテクニカル分析の最重要課題です。
そして、新しいトレンドもまた何時の日かトレンドの終わりを迎えます。
そのトレンドの転換点です。
そして、次の転換点でそれを解消すれば
日経平均 月足の2005年10月の時点のグラフです。
100年に一度の大恐慌の始まる前の上昇トレンドの途中です。
これからも日経平均は順調に続騰しました。
このグラフは『3線一致』の説明の所に出てる日経平均 月足のグラフCです。
グラフの右端の日付は2007年6月です。
株価はここまでは順調に上昇トレンドを続けています。
これは上のグラフから1か月を経過した2007年7月のグラフです。
株価は同じ上昇トレンド内にあります。
移動平均数は上と同じく21です。標準正規分布表の値zは2.4と僅かに低下しました。
このグラフは上と同じく2007年8月のグラフです。
日経平均 月足の終値は上昇トレンドの下限線を下に僅かに突破しました。
トレンド内に日経平均 月足の終値がある確率は98.36%です。
その故に、上昇トレンドの下限線を1回〜2回くらい突破しても確率どおりの現象です。
それに僅かな突破ですから、次の月には元のトレンド内に戻ることも考えられます。
以上を検討して、今回はそのまま様子見です。
このグラフでは上昇トレンドの下限線を2回突破しております。
しかし、日経平均 月足は陽引けになっており、更には前月よりも高く終わってます。上昇トレンドの下限線よりの離れも僅かです。
以上を検討して、今回もそのまま様子見です。
2007年10月のグラフです。
このグラフでは上昇トレンドの下限線を3回突破しております。
移動平均線等も上昇から横ばい模様になりました。
これは上のグラフと同じ2007年10月です。
平滑化スプライン関数で、新しく下降トレンドを作成しました。
3線一致の法則による下降トレンドについては後で説明します。
しかし、その前に移動平均線について、あと一度学習する必要があります。
データの Data(-6) Data(-5) Data(-4) Data(-3) Data(-2) Data(-1) Data(0)
において、
Data0 は現在値または当日値とします。 Data(-1) は前日値 Data(-2) は前々日値であります。他も同様であります。
7本移動平均線は、この7本の平均値であります。
そして、データが順調な上昇トレンドの場合、移動平均線も順調な上昇トレンドを続けております。
この上昇トレンドが下降トレンドになる場合、まず Data(0) が下げます。
7本のデータのうち、1本下げても上げが6本、下げが1本ではあまり上昇トレンドには影響しません。
次の現在値が下げて、上げが5本、下げが2本で前よりも影響します。上昇トレンドの傾き(速度)が穏やかになるとか、水平になります。
その次の現在値が下げて、上げが4本、下げが3本で前よりも大きく影響します。上昇トレンドの傾き(速度)が緩やかな下げになります。下降トレンドの始まりです。
7本移動平均線では前の3本が下げて、次の新しいトレンドが始まります。
同様に13本移動平均線では前の6本が下げて、次の新しいトレンドが始まります。
通常では (移動平均数−1)/2=新トレンドのデータ数 と言えます。
この式から、新トレンドのデータ数が3本の場合は7本移動平均線で新トレンドが作成できます。
同様に新トレンドのデータ数が6本の場合は13本移動平均線で新トレンドが作成できます。
勿論、例外もあります。上述で下げの数字が大きければもっと早く、次の新しいトレンドが見出せます。
例えば、上述した7本のデータ
Data(-6) Data(-5) Data(-4) Data(-3) Data(-2) Data(-1) Data(0)
において、次のデータの Data(+1) が来ました。
7本移動平均は Data(-6) が除外されて Data(-5) から Data(+1) までの
合計を7で割って求めます。
その時、 Data(-6) よりも Data(+1) の市場価格が低ければ
移動平均線のトレンドは横ばいか、下を向くことになります。
下降トレンドの始まりの可能性が大です。
次のグラフは見るとおりに下降トレンドになってからのデータ数は6本です。
それで、上述の式に新トレンドのデータ数は6と置けば移動平均数は13になります。
移動平均数=13の3線一致法則のグラフを作成しました。
このグラフで直前の上昇トレンドにほぼ3線一致線が認められます。
移動平均数が11以下ではこのグラフへの適用は不適当と思われます。
次のグラフでは移動平均数は15です。
直前の上昇トレンドには完全な3線一致線が認められます。
下のグラフは『3線一致』の説明の所に出てる日経平均 月足のグラフEです。
次のグラフはいままで上に出したグラフと同じ下降トレンドの2009年3月時点のグラフです。
2009年3月時点では、まだ下降トレンドを続けております。
上の日経平均 月足のグラフの下降トレンドで2008年1月から現時点の2009年3月までの移動平均数は15と安定してます。
これ以降は月を更新するごとに、当ホームページの日経平均 月足のグラフを見てください。